クリエイターの無精卵

でも卵料理にはなれるしいいのかもよ

愛のない飼育に疲れ果てた話

 

※ペットに対してネガティブな表現が出てくるのでそういうのがムカつく人はここで止まって別の記事を読むか厳選かわいい動物画像集的なものでも見てね

 

 

新年早々最悪な話ですがわたしは捨て置かれたうさぎと暮らしています。


わたしは!動物の飼育という行為が!心の底から!無理だ〜〜〜!!!!!!!!!はい嫌な人ここで記憶消して閉じてね、約束だよ。

自分以外の、一生自立できない存在に自分の人生を振り回されるのがどうしても許せない。
今、わたしはわたしを生きることで精一杯で、適切にわたし自身を気にかけてやることすらまだままなっていない。だから他の生命に気を配る暇と余裕もなければ、そうしたいという意思もない。
つーーーーーーーか常々あらゆる人に気つかって生活してんだから家でくらい自分のことだけ考えさせろやというお気持ちしかないのだ。

そんなわたしがうさぎと共に暮らしているのには、めちゃくちゃクソみたいな事情がある。

ホワンホワンホワ~ン(回想)


2017年6月、姉が突然うさぎを飼うと言い始めた。

ペット禁止の安アパート、しかもわたしとの相部屋。最初にお話した理由と、そもそも精神的に不安定かつ生活リズムも不規則な姉にペットの世話は無理だろうという考えを持っていたわたしは当然大反対した。
このとき、親は命を育てることはどういうことか〜などのご高説を垂れながら、賛成していた。

この時点では誤解があるのかと思い「飼いたくないがためにもっともらしいことを言ってるわけじゃなくて、わたしは本当に人間の赤ちゃんやハムスターでさえも昔からまともにさわれない、うっかり力加減を誤ったところで赤ちゃんや動物は「痛い!死んじゃう!やめて!」と叫ばないし、そうやって言語でコミュニケートできず力で勝ててしまう存在が怖くて仕方ないのでそういったものと生活を共にすることはできない」とちゃんと伝えた。

それでも親は「お姉ちゃんの精神安定のため!」という身勝手な理論を盾に賛成をやめなかった。だから次に「わたしの反対を跳ね除けてペットを飼うということは、どういうことなのか」を体感してもらうため、わたしは家に帰るのをやめた。
結果としてわたしが得たのは「明日うちにうさぎが来るから」という死刑宣告じみた連絡だけだった。この時点でわたしは一足先に捨てられたのだ。いよいよ家の前で首でも吊って死んでやろうかと思ったものの、まだまだ未練があるのでやめてしまった。今はちょっとだけ後悔している。


その日からわたしの生活はどうしようもなく変わってしまった。

翌日には姉に「あたしはネイルに行くから見てろよ」とうさぎを一日見ておくことを強制され、さっそくストレスで吐きそうになりながらあんまり身動きできずに過ごした(物音でうさぎが怯えるため)。
喜んで餌をやっていたのなんか最初の頃くらいで、いつしか世話の工程がひとつまたひとつとわたしに押し付けられていった。一度餌やりを忘れれば「虐待女」「おまえが死ねばいい」と罵られ、寝入りばなに暴行された。
うさぎが窮屈そうだからと、元々少なかった部屋の占有面積をさらに狭められた。結果的にうさぎ用のスペースと隣合ったわたしの布団は何度もうさぎの排泄物を引っ掛けられ、使い物にならなくなった。もちろんまともな謝罪はなかったし、親には「うさぎはずっと赤ちゃんみたいなものなのよ」と諭された。枕に蕎麦殻のようにウンコを詰めてやろうかと思った。
眠る横でうさぎが走り回って壁に衝突し、餌皿を振り回し、トイレに頭突きをするので、夜中に何度も目が覚めるようになった。姉がいる夜は、おまけに姉がうさぎに話しかける猫なで声にまで悩まされた。

そうして順調にわたしの精神がメコメコに破壊されていくのもつゆしらず、姉はいつしか男装喫茶に入れあげる女を辞め、バンドに狂う女になり遠征で家を何日もあける生活を続け、その後特に脈絡もなくホストに狂う女になった。
余談だがうさぎの名前は男装喫茶で姉が貢いでいた女の名前からとっており、その出自があまりにも気持ち悪いためわたしはうさぎを別の名前で呼んでいる。


面倒なのでそこの経緯は省略するが姉は結局年下のホスト、しかも担当ではなくヘルプと恋仲になり、ルールを破ったヘルプは店を飛び姉もそれについて家から突然いなくなった。店には多額の掛けを残し、家にはうさぎを置いて。

まだ連絡がとれていた頃は突然姉から「住所割れてるから家に店の人来るかもー☆お姉ちゃんはいないって言ってね☆ミャハ」という感じの連絡がきてストレスで腹を壊したりしたが(あのとき心配してくれた人たちには本当に頭が上がらない、ありがとう)、いずれ帰ってくるだろうと思っていた。
家に誰もいない隙に置きっぱなしの荷物を大方回収され、音信不通になるまでは。

姉の荷物が回収された今もうさぎはもちろん家にいて、わたしが餌をやり、水を与えている。餌がなくなれば買う。だってそうしないと、次は親にも「おまえが死ねばいい」と蹴られるかもしれないから。

しかし1年と少し成長を見守っているが、うさぎはとてもかわいい。どこもかしこももふもふしているし、餌をやると勢いよく突進してきてほとんどこぼした上でちょっとー!こぼれてるんですけどー!という顔で見上げてくるのもすごくバカでかわいい。伸びると意外と長いし。子うさぎからわりとデーンとでかくなっても変わらずかわいい。

でも本気でそういう問題じゃない。動物がかわいいかどうかと生活を共にできるかどうかはまったくもって別物だということを、どうか少しでも多くの人に理解してほしい。


この気持ちを吐き出そうとするたび、動物ひとつ愛せないわたしは頭がおかしいんじゃないか?どこかが欠落した犯罪者予備軍の異常者なんじゃないか?と葛藤して、世の中の「ペットはかわいくて癒されるもの」という言論にうわずった声で同調してきた。
そんななかでなんで今こんなものを書いたのか、特に大それた意味はないけれど、強いて言うなら年が明けて「我慢はもうやめよう」と思ったからだ。

もう異常者でも犯罪者でもいい、叩かれてもフォロワー減っても旧知の人に砂ぶつけられてブロックされてもなんだっていい、いやそれは傷つくけど。わたしが好きにする以上だれが好きにしても文句は言えない。

どうやっても愛せないペットをもう育てたくないし、この子を愛してくれる人がいるのならその人のもとへ行かせてあげたい。動物だってきちんと愛されて育つ方がいいに決まってる。わたし自身にこの子向けの愛情がなくとも、それくらいの誠意とか良心はある。


一応「姉の所有物」だし現実問題として里子に出すとかそういった対処はまだできそうにないけれど、こうして書き記すことで少しだけ自分のどうにもできない気持ちが救われた気がする。あってよかったはてなブログ、いいものですねはてなブログ(宣伝)。
よし、スッキリしたので寝ます、おやすみなさい