クリエイターの無精卵

でも卵料理にはなれるしいいのかもよ

どうにか生き返りたいメンヘラ喪女の話


姫です。(この名乗り恥ずかしいな)
今回は「地獄育ちのクソダサいオタク喪女がどうにか社会に迎合するためにメイク道具を買おう!と思えるに至るまで」の話をします。実体験がいっぱい入ってて長いし重いから気分悪くなるかも。
人生の立て直しを図りたくて服がダサくてすっぴんの人向けです(?)。


まず、姫は後天的な虚弱体質+ドのつく貧乏片親毒家庭+病気レベルで自尊心がズタズタというキツめの三重苦を抱える人間不信気味のオタク喪女です。一時期はサイコパスと呼ばれていました。ここまで悲しき人間ビンゴ全開けみたいな人はそんなにいないと思うんですけど、いたら一緒に頑張ろ。
自尊心ズタズタだと、自分を良く見せよう!ちゃんと生きよう!みたいな気持ちにきちんとなること自体がそもそもかなり難しい。むしろ自分がそんなことを思うのがおこがましく感じて、怖くなってしまうレベル。
だれにも認めてもらえないゴミのような人生なのにどうして頑張れるっていうんだ……。ってね。

そこからなんとか脱却(しきれてないけど)できたのは「無条件にかわいがってくれる人」と「理性的に褒めてくれる人」の存在でした。
特に前者!なかなかいないです。だいたいはここに入るのが親になるんだけど、経験則わたしみたいになっちゃう人の親っていうのはほとんどがいわゆる「毒親」で、愛に条件があったり気分次第だったりします。
気づいたときにはそりゃもう愕然としましたが、親に愛されるための努力なんて本来は必要ないはずなんですよね。だって親だもん。

わたしの母はわたしが12歳くらいの頃から、親ではなくひとりの女だった。とはいえ家事は家がグチャグチャにならない程度にしてくれるし即席麺とかも買い置きしてくれたので困りはしませんでした。ので、身体的にはたぶんネグレクトじゃないと思います。
問題はここからです。我が家には、そのくらいの時期に盛んに行われるはずの「会話」がまったくなかった。これを精神的なネグレクトと今勝手に定義しました。すごくしっくりきた。
「今日こんなことがあってね、そのとき○○ちゃんが〜〜って言って、」みたいなことめっちゃ言いたいじゃないですか、小学生の頃って。母親がなんかよくわかんないけどうんうん〜って聞いてくれたらそれだけで満足じゃないですか。
わたしの母は仕事から帰る道中〜わたしが眠りにつくまで、ずっと男と通話を続けていたので話を聞くどころか視界に入ると手でシッシッてしてきた。マジで今思い出しても腹立つ

話が逸れましたね。肉体を生かすだけならそりゃカップラーメンと水とシャワーがあればなんだかんだいけちゃいそうですが、人間はわりと高度かつ繊細な精神を持ってるのでそれだけじゃまともに暮らせない。内臓1個壊しちゃったら健康じゃないみたいに、精神壊しちゃったら健康じゃないんです。
先述した「後天的な虚弱体質」というのは、精神からどんどん身体に被害が波及してしまったのが原因です。ごはんはなるべくいっぱい食べるようにしてください。おにぎりひとくちでお腹壊したりするようになると、さらに精神を病んで悪循環だから。

で、そうなったら親にはもう精神面の成長を促進してもらえないので、期待をやめると同時に家族であることを忘れましょう。人との関係とかよりまずいちばんに、自分の心を守ること。周りに親不孝だなんだと言われても、その人たちは立ってる土俵が違うので無視するか黙れビンタを食らわすか、最悪つばでも吐いとけ。愛してくれない血縁者に無条件に優しくしてやる理由なんかないね!ペッ!って。
とはいえ、ずっと愛してもらいたくて必死になってた人であるほど執着は捨てきれないですよね。わたしがこれである程度割り切れるようになっただけで、ほんとはもうちょっといい方法があるのかもしれないです。ベストアンサー募集中。
でもグチャグチャに踏み荒らされた心という大地を自分で慣らしておかないと、このあとなにも咲かせられません。ずっとぬかるみに足をとられて転んでるのはほんとに悲しいし苦しいです。ここが踏ん張り時だなって、ある程度立ち直れた今にして思います。

親じゃなくても「無条件にかわいがってくれる人」はいます。見つけるのは難しいかもしれないけれど、きっとひとりぐらいいます。
わたしの場合それは高校時代の先輩でした。世界ってそんなにひどすぎないな、ギリクソゲー扱いを免れそうなゲームバランスだなと感じられたのも彼女のおかげです。
まあガチガチの人間不信なので相手の言葉を信じるまでが大変でしたが、かわいいかわいいと顔を合わせるたびに甘やかされて写真を撮られたりお菓子を貰ったり頭を撫でられたり抱きしめられたりするうちに、グチャグチャな心の大地に埋まっていた自分という種を見つけられた気がしました。このときようやく「自我の芽生え」というのを感じたように思います。
しかし、ここに永住してはいけないのです。悲しいことに。ずっとそうやって無茶な愛され方をしていると、自尊心が間違った方向にめきめきと成長を遂げて、卑屈さに傲慢さを纏わせた最悪の妖怪に育つからです。1回ぐらいそうやって自信過剰な精神構造を体験してみるのもそんなに悪くないんだけど、元々傷だらけの人をそこの失敗で再びバキバキに折ってしまったら二度と戻れないかもしれない諸刃の剣なので、なるべくやめてください。


さて。ここで妖怪化せずに「自我の種を見つけられた」人に必要なのが先述2番目の「理性的に褒めてくれる人」です。
見つける難易度は最初のより低い!というより、自分の気持ちを見つけて少し視界が晴れた人にはそういう人がきちんと見えるようになる、って感じだと思います。
第一段階を終えたわたしたちはさしずめ、ようやく赤ちゃんか幼稚園児か、というところです。右も左も、これからどんな花を咲かせたらいいのかも、まったくわかりません。
だから試行錯誤を繰り返す過程のそばについてもらって、指南してもらうんです。
わたしの場合は、お化粧が好きな同級生が主にその指南者でいてくれました。
幼少期に自我の芽生えを邪魔されてきた人たちというのは「なにが好き」「どんなものが綺麗・かわいい・かっこいい などと思う」「なにが心地よい」などの一切をうまく表に出せなくなっている(し、自認もうまくできない)ことが多いので、じっくりゆっくり対話を重ねて、それを引き出してくれる存在が必要です。
雑誌を見てトレンドメイクを目で追ってみてもなにがなんだかわからないとか、周りとショッピングに行ってもこの服かわいいよね〜!に対してうまく応えられない、とか。そのへんは孤独なまま戦うには無理があるので、人を付き合わせていいんです。強い人に頼りましょう。
これは極端な実体験ですが、コンビニに入ったら食べられるものがいっぱいあってなにが食べたいのかわからないあまり混乱して昼ごはんだっつってんのにカニカマを1本握りしめてレジへ向かった、なんてことがありました。ここまでなる人はいないと信じたいです。迷ったらおにぎりにしろとあとで友人に怒られました。


やっとここでメイク道具うんぬんの話まで辿り着きました。人生を二段階に分けて振り返ってたんだからそりゃ長いね。
高校生までっていうのは世界が非常に狭いし喪女は派手な子達から目を逸らしがちなんであんまり気づかないんですけど、本格的にバイトでも仕事でも始めてみると、同い年の子がまあきらびやかでかわいい。
現在なんだかんだでフリーターをしているんですが、バイト先の同い年の女の子が自分と同じくらいオタクなのにめちゃくちゃにかわいくて「ヤベーな…………」と初めて真面目な焦りを感じたんです。わたしがぼーっと喪女ツイートしてる数分間で、このメチャカワ同僚は自分をよりよく見せる装備を着々とつけているのだ。そりゃヤベーわ。
それがなんかこんなクソ長いエントリに至るそもそものきっかけです。


で、肝心のメイク道具なんですけど、これを書いてる現在、買ってないんですよ。
じゃあなんで書いたんだよこのエントリ
ってオチじゃなくて…言いたいことがこの先にあるんです。あまりに前置きを長くしすぎて折れるとこだった。

わたしは、自発的に「メイク道具を買おう!」と思えたことにいたく感動して、自分をめちゃくちゃ褒めたかったわけです。ただただ、そのために書いたんです。
今もわたしみたいに苦しんでる人とかが、これを見て少しでも「たったこれだけで浮かれてこんな長文エントリ書いちゃってもいいんだなぁ…」って思ってくれたらいいなって思います。
もう、すんごいちっちゃいことでいっぱい喜んで自分をガンガン褒めていいんです。わたしはコンビニでちゃんと混乱せず昼ごはんを買えたときも相当自分を褒めました。それぐらい些細でいいんです。
これから先も、わたしもちょっとずつ頑張るので、そこのあなたもちょっとずつ頑張ってみませんか。
ていうか今日はもう自分を褒めてください、こんな長い文章読んでくれたあなたはすごいから。神。仏。ウルトラマン。すごい。わたしなら3行で閉じるよ


今度はちゃんとどんな化粧品を買ったかって記事でも書こうと思います。
あとやっぱオタクなので声優現場のレポも書きたいです。
お粗末さまでした。