クリエイターの無精卵

でも卵料理にはなれるしいいのかもよ

愛は言葉にできないけど美男高校地球防衛部LOVE!LOVE!LIVE!の話はしたい

 

 

 

ちょうど今めちゃくちゃ胃が痛いのでタイミング的に今しかねえ!と思って書きます。1週間経ったし。

 

11/6、幕張イベントホールで行われた美男高校地球防衛部LOVE!LOVE!LIVE!に行ってきました。

 

 

 

正直な話、わたしはこの日がくるのが本当にこわくて、ライブまで1週間をきったあたりから毎晩布団に入るとひどい腹痛を起こすほどでした。「明日がくるのが怖い…」とかリアルで言う日がくるとは思わなかったです。

 

なんでかというと、たぶんファンの皆さんならわかってくれるのかなぁとは思うんですけど、幕張でのライブというのはわたしたちがずっとついてきた防衛部にとって、あまりにも遠く、スケールの大きい存在であったからなのです。

たとえるなら夏の終わりのメランコリーかもしれません。あるいは文化祭の後片付けか。

とにかく、そこにかける想いがファンとしても強すぎて(もちろん公式側から伝わる熱もあまりに強く)、ある種の燃え尽き症候群というのを始まる前から予期してしまって仕方がなかった。


まだBD発売は続くこともわかっていたけれど、このライブをひとつの大きな区切りとして、眉難高校の制服に身を包んだ彼らはこれから静かにわたしたちとのお別れの準備に入るのかもしれないって思うと、幕張なんていうめちゃくちゃ大きいホールを埋めて華々しく歌って踊ってくれる彼らのことを「誇らしい」って素直に言えなかった。

来るのかどうかもわからない別れに怯えて泣く日々は、想像以上にしんどかった。

 

 


迎えた当日、用意した荷物を抱えて長い電車移動をしながら、実感がわかないことに気づいて首をかしげた。

同行者と合流して物販の列に並んでも、予定通りグッズを一通り買ってから遠征してきたフォロワーさん達に会ってまわっても、ライブTシャツに着替えて指定の席に座っても、「これからライブが始まる」という実感だけが抜け落ちてしまったみたいに、フワフワ、ソワソワ……なんだか変な気分だなぁ、と漠然と感じるばかりで。現実逃避だったのかもしれません。

 

 

 

 

開演してからの記憶はもうほとんどないです。なんか、とりあえず、すっごい必死だった。

震えるまつげの影すら見逃したくない、だれが忘れたってどこにも残ってなくたってわたしが彼らの呼吸を、瞳の熱を覚えててやるんだ、みたいな。わけわかんないけど、なんか、そんな感じだったんです。まあ記憶ないんですけど。

途中からほぼ泣き通してて、サプライズ登場あたりで驚きすぎて咳が止まらなくなって違う意味で死を感じたのはかろうじて覚えてます。
めちゃくちゃ盛り上がってどんどん喉が痛くなるのが幸せで、とにかくキラキラで最高なのに冷静な自分がずっと「あと何曲だろうね」って囁いてくるのがムカついて仕方なかった。


ものすごくヌルッと舞台から捌けていった5人の背中に、防衛部らしいやと笑う気持ちとヤダヤダ行かないで!と泣きつきたい気持ちがごちゃごちゃに混じってつらかった。

 

 

 

愛おしい声が曖昧に別れを告げるところなんか聞きたくないのに、気づけばアンコールを叫んでいた。喉がこのまま張り裂けてしまえばいいと思った。もういっそ死にたかった。なにもかも嫌だった。

 

アンコールのLOVE FRIENDS。先の見えない状態で、あんなにも穏やかに幸せに紡がれる「さあ ほら 愛は続いてく」という歌詞に、わたしは叩きのめされてしまった。もう二度と立ち直れない、と思った。

 

 

 

 

 

 

そんな色んな感情も、なんてことないようなトーンで告げられたオールスター開催の告知に全部吹っ飛ばされたんですけどね〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ワハハハ!あのへんの流れとか相撲とる2年組しかもう覚えてないや!

 

 

次があるって決まったことでの安堵なのか、あんなに体調にまで影響を及ぼした防衛部ロス的なものはほとんど感じませんでした。さすがに当日の寝る前はちょっとサイリウムの海を思い出して泣いたけど、それからは全然。苦しくなっちゃって見れないかも…と心配していたレポも、ありがたく読ませてもらってます。絵が描ける人と語彙力のある人はいいですね、表彰したいくらいにいいですよ。

 

あぁ、両国国技館両国国技館かぁ、どこだよそこ。噂でキャパが1万超とか聞いたんだけど、アニオリの深夜のプリキュア♂がどうやったらそんな会場埋められるんだろう、アハハハ嘘だ〜。嘘じゃねえわ。ヤベーなマジでどうしよう…大人気アニメじゃん…ヘヘヘッ……

 

 

 

 


売れないアイドルグループみたいなヒラヒラフリフリてんこ盛りのラブリーカラフル衣装を着た世界一かっこいい彼らと一緒なら、どこまでだって行けそうな気がします。あの笑顔に未来を与えないほど、神様もつまらない人ではないでしょう。

美男高校地球防衛部と作る、なんの根拠もなんの保障もないけど確実に輝いてる未来が、まだまだ楽しみでしょうがないです。LOVE FOREVER!!!!!!!!!!!

私は五ツ星プリンスが大好きだった

 

オタ歴の短い女が、初めてコンテンツを看取った夏

 

 

※コンテンツへの批判的な表現を含む、というより繊細ヤクザが喋り倒しています。
ただ1年という区切りに心の整理がつけたくてだらだら書いた昔話なので、おもしろくはないかな…と思います。

 


乙女の祭典、AGFことアニメイトガールズフェスティバルの季節ですね。早速ウッカリしすぎてわたしは午後チケの民になりました。
わたしは今でこそ毎月イベントを飛び回るようなアクティブオタクですがAGFに参加するのは去年が初めてで、たしか、白井悠介さんのお渡し会イベントに参加したい一心で1年前のこの時期に右も左もわからないままチケットをとったのを覚えています。


そのAGF2015で出会ったコンテンツが「五ツ星プリンス」でした。
少女漫画と若手の人気声優によるボイスドラマ、そして音楽の融合。
キラキラしたイケメン絵の立ち並ぶ会場内で、(いい意味で)異彩を放っていた真田ちか先生のあたたかみがあって華やかなかわいい絵、今でも思い出せます。
大好きな梅原裕一郎さんや上村祐翔さんが出演しているということもあって、普段は少女漫画にあまり興味がないどころか若干苦手意識さえあったわたしだけれど、これが青田買いってやつかな〜なんて考えたりしながらグッズを購入しました。
スタッフのお兄さんだとばかり思っていたのが出演声優の生田鷹司さんで、「あの、僕声優なんですけど〜」と申し訳なさそうに声をかけられて握手をしたのもすごくいい思い出です。あのときはごめんなさい!あれからちゃんと密かに応援してます!!笑


グッズについてきた限定のボイスドラマを聴いたりして、わたしは完全に五ツ星プリンスのファンになっていました。

優しいのかと思っていたら自信家で独占欲が強くて、たまにこの子ほんとに少女漫画のメインヒーローでいいのか…?という危ない子ぶりを見せつけてくる篠田くん。
キュートな見た目で小悪魔な性格、まさに蒼井翔太さんのお声がよく似合う龍臣くん。
イケメンとか自称しちゃうお茶目さんだけど肝心なところはキッチリ決める、大人の魅力溢れる西島さん。
物腰柔らかで、口数は少ないけどすごく心優しい子な那央くん。
笑顔がとってもかわいくてキラキラしてて、見てると癒される聖也くん。
そして、そんな個性的な男の子に囲まれて、お節介なんて言われたりもするけどひたむきで一生懸命で応援したくなる主人公のひなたちゃん。

少女漫画をおもしろい!と思ったり、少女漫画の男の子にときめいたりするのは久しぶりのことでした。すごく楽しかった。
クラスメイトの女の子たちがが少女漫画の貸し借りして「超きゅんきゅんしたー♡」って言ってるのを「くっだらねえ…」って横目で見てた自分が恥ずかしいくらい。

いやいや、そうは言っても好きな声優さんが演じてるから好きになっただけじゃん(笑)今さら普通の女子ぶっても(笑)とは思いました。正直。
でも、女オタクと少女漫画ってあんまり相容れない(とわたしは思ってる)けど、こうして触れるキッカケ、架け橋を作ることでおもしろい作品に出会えるんじゃないか。五ツ星プリンスの今までにないこういった試みって、もしかしてそういうことなんじゃないか、って思い直したんです。
コンテンツのねらいという波に、相手の意図するままにうまく乗れた!それって、すっっごく嬉しいことなんです。こじらせた楽しみ方をしてしまいがちなオタクにとっては、の話ですが…。

 

そして、もうひとつメインに掲げられていた「音楽」。
なんとこの個性豊かなプリンス達には、キャラソンがあるんです!!わーい!!!
少女漫画のキャラクターが、キャラソンを歌ってくれる。その喜びと驚きといったらもう、頭がぐちゃぐちゃになるくらいハッピーなことでした。なかなかっていうか、聞いたことない。

最初に試聴が公開されたのはメインヒーローである篠田陽一郎くんの「you're my possession」でした(現在はCD発売に伴いYouTubeでの試聴は公開終了しています)。
初めて聴いたとき、わたしはショックでなりませんでした。

 


だって、キラキラな少女漫画のメインヒーローが

 

"すべて壊してやりたい そして刻みつけたい
俺だけを求めるように
きっと奴らと同じくらい 簡単なんだろ?心を奪ってやる
ひどく泣かせてやりたい もうどこにも行かせない
俺のことだけ見てればいい"


とか歌うんですよ。

 

 

もう、しばらくポカーンとしてしまうくらい驚いて、その次に恐怖がやってきました。こんな、強引なメンヘラDV男子の不遜な初恋みたいな歌を、少女漫画のヒーローが歌っていいのか…。顔と声がイケメンじゃないと許されない所業…。という未知の体験の方の恐怖です。
でもね、だんだん歌詞から滲み出る精神性の幼さにときめいたり、篠田くんってこんなこと考えながらひなたちゃんに接してるのか……とか思いを馳せてしまったり、最終的に歌詞をさんざん読んだうえで「な〜んだおまえかわいいとこあるじゃねえか…」とまで思うようになりました。篠田くんだって高校生なんだよ〜エヘヘ〜かわいいねえ…。

キャラクターの一面を深く掘り下げたり、色んな感情を抱いたり、曲ひとつでたくさんのものを得られました。五ツ星プリンスのキャラソンにはそれだけのパワーがあった。さすがにものすごく長くなるので1曲ずつ挙げて語ることは避けますが、特に西島涼(cv.八代拓)のキャラソンはめちゃくちゃオススメです。iTunesにあります。

 

こんな感じで見事にわたしは五ツ星プリンスにハマり、勢いで応募したキャスト出演イベントにまで足を運び、楽しく過ごしていました。
2月に原作が完結してしまってああこれで展開が終わるのかな…とちょっと寂しかったんですが、完結後のバレンタインにもツイッターが動いてたり、宮内聖也役の生田鷹司さんがパーソナリティを務める公式ラジオの配信があったりしたことで「これからもなんらかのかたちで続いてくれるんだ!」と安心していました。むしろ、よ〜しキャラソンアルバムの発売まで元気に生きるぞ〜♪とルンルンするほどでした。

 

今思うとなんかすごくぬか喜びだったな…って思います。ワハハ。

 

2016年の3/2のことでした。ひとつのニュースが舞い込んできたのです。

XOX…うーん、名前だけは聞いたことがある…イケメンの読モ達のグループ?だったかな…。今もそんな程度の認識です。

正直ちょっとだけ泣きました。キャラソンアルバムの発売も目前にして、ポイッとオタク女層を切り捨てられたような気がしたのです。
わたしは、五ツ星プリンスのかっこよくてかわいいみんなのことが大好きでした。それは真田ちか先生の綺麗な絵と梅原さんを始めとする声優陣の魅力的な声があってこそのものでした。
そこにいきなり知らない、顔が綺麗なだけ(と言ったらきっとファンには怒られますね)な人たちがやってきて、「僕が篠田陽一郎役です」とか言われてさぁ、もう、逆にどうしろって言うんだよ。なんのつもりなのか全然わかんないよ。わたしの大好きな篠田陽一郎くんは、あの見た目で、あの声なんだよ。

ツイッターに流れてくるのは、だんだん彼らの動画の宣伝ばかりになりました。なんだか取って代わられたような気分で、今までの気持ちが嘘みたいに冷めてしまった。そんなことないと思ってる人の方が多いのかもしれないけど、築き上げてきてくれたものをまるごと奪われたくらいの気持ちになったんです。

そしてそのとき「最初から狙っていた層は私達オタク層ではなく、少女漫画にときめくようなごく普通の女の子たちだったのかな」という考えが頭をよぎりました。わたしが考えていたことと、まるで真逆だったのではないか?と。
普段から少女漫画を読むような普通の女の子たちをターゲットにしてたのに思った以上にオタク女の占める割合が高くなっちゃったもんだから、新たな戦略に出たのかも…って。
考え出したら止まらなくて、めちゃくちゃ苦しかった。だって声のキャスティングもいやちゃんとピッタリだったけど顔のいい子ばっかりだし、普通の女子にえー声優とかよくわかんないけどイケボでさらにイケメンとか超ヤバくない?キャー♡って思ってもらうため…だったんじゃないか!?とかすごい不安になって、それから、あぁもうやめよう…と思った。もうなに考えても苦しいだけだし、発信側の真意なんて見えないし、ちょっと冷静になろう、コンテンツから距離を置こう、なるべく忘れる方向で…なんて。

 

キャラソンアルバムの発売と共にラジオは終了。アルバム発売記念イベントの告知があったのですが、その頃には完全にコンテンツに触れることが苦しい状態で、結局イベントへの参加どころかアルバムを手に取ることさえしませんでした。


それから4ヶ月くらいが経って、久しぶりに公式ツイッターを見ました。
4/23に開催されたイベントに関するキャスト陣のツイートのRTを最後に、ツイッターの更新は止まっていました。
覚悟はしていたけれど、明確に「終わった」コンテンツに触れたことがほとんどなかったせいでまずそれがめちゃくちゃつらかった。
声優さんたちの「またこのメンバーで!」「また会おうね」「次があると信じて」という言葉に、コンテンツから離れたはずなのに気づいたらボロボロ泣いていました。なにより、イベントに一度も参加できなかった蒼井翔太さんの「いつか、いつか参加するぞ!」という言葉で、わたしはひどく泣いてしまいました。もう「いつか」なんてないことを、彼もわたしたちも知っていて、受け入れなくてはならないと思わされたから。


取って代わられてなんかいなかった。こっちが思う以上に彼らは結びついていたのに、勝手に突き放された気分になって離れて、文字通りコンテンツが終わる瞬間、向き合ってくれていた声優さんとキャラとの別れの瞬間に立ち会えなかったことを、すごく後悔した。

公式サイトもいつの間にか消えてるし、公式キャラソン試聴PVはもう見られない。じわじわとコンテンツが誰にでも触れられる場所から消えていくたび、苦しくて、苦しくて苦しくて、色んなものを恨みそうになった。
だれが悪いでもないというか、強いて言うならわたしが悪いんだけど、いまだに時々もう動くことのないツイッターを見にいってはひとりで泣いています。

 


まあ〜〜〜〜〜言うても正直なところあのままXOXの動画を受け入れられた気もしないし、まあ、これからまだまだ長いオタク人生で一度や二度こんなこともあるよね、となんとなく折り合いをつけたいです。こんなの初めてすぎて自分の気持ちにさえいっぱい戸惑ったけど、それだけ好きだったってことで。
はあ。叶わなかった恋みたいですね、五ツ星プリンス。追憶が涙を呼ばない日はまだ遠そうです。

 

 


踏ん切りつけよう!と思ってこのエントリを書いたんですけど、はたしてほんとに踏ん切りはつくのだろうか…わかんないけど、ずっと抱えてたものを全部吐き出せたので今度ちゃんとキャラソンアルバムを買いに行こうと思います。iTunesでは買ったんですけどね。

実はキャラソンアルバムには公式女体化ドラマパートが収録されてるらしいんですよね。フフ。それがほんと超楽しみです。
これだけの文を読んでくれたみなさん、ありがとうございました。

なんだかんだ言ったけど、わたしは五ツ星プリンスが大好きです!

 

追記

なんかこれをアップしてから公式ツイッターを見たらbioの文面変わってるし公式サイトのリンクも消えてるしで、くしくもアカウントごと放置されてはいなかったということを示されて、でも完結したコンテンツなんだよって改めて言われてるみたいで、なんかもうやだ…好き…どうしようすごいさみしい……………………

美男高校地球防衛部LOVE!LOVE! - そこに確かに愛はあった


美男高校地球防衛部LOVE!LOVE!最終話、お疲れ様でした。みなさんいかがお過ごしでしょうか。
わたしは防衛部と過ごした夏を「Let's Go!! Love Summer♪」を聴きながら振り返っています。涙腺がガバガバなのであのズンチャカしたイントロでもう泣きそう。

もちろん防衛部がここで終わるとは1ミリも思ってませんが、ここで一区切りとして今一度自分の考えてることとかを言葉にしよう、という趣旨のエントリです(まだ最終話まで見てない方も、ネタバレとかないので安心してください!!!ゴリラがウホウホ言ってるだけです!!!!!!)

 


「なんで防衛部って、こんなにたくさんの人にウケたんだろうなぁ」と、防衛部が大好きなわたしでもよく考えます。

前評判はけちょんけちょん、美少年たちが風呂に入ったりフリフリ衣装で戦ったりする、日常系おふざけクソアニメ。
それがここまで支持されたのは「そこに愛があったから」じゃないかと思います。
イロモノでゲテモノな初見インパクトを保ったまま、多くの人がこの世界で生きていくために否定して失ってしまった純粋できらきらした気持ちを、真正面から気持ちよくぶつけてくれたから。


「時が経ってお湯が冷めても 愛はここに生きている」

地球防衛部の5人が歌う2期オープニング主題歌、「沸点突破☆LOVE IS POWER☆」の歌詞です。
人はみな、成長につれ次第にそう甘くない現実を知って、愛とか夢とかそういうキラキラした言葉を忘れていきます。事実、そんな言葉で生きてけたら苦労しないし…たぶんみんな、そうやって大人になっていくんだろうな、とわたしは思っています。

けれど、そうしてすっかり湯冷めしてしまった心の奥底を揺さぶるように、彼らは「愛はここに生きている!」と歌うんです。

理不尽な上司に怒られているときも、思い悩んでひとりため息をつくときも。
「愛」は変わらず、わたし達の心と彼らの心に生きている!愛はパワーなんだ!彼らはそう、熱く語りかけます。あのふざけたフリフリ衣装で。
彼らは愛と、愛の持つ力を疑っていません。だからこそ、わたしたちも信じてみようと思えたんじゃないでしょうか。

 

バカバカしくて、時にお下品で、メタネタとパロディーだらけのふざけたシナリオ。インターネットで皮肉混じりに囁かれたあだ名は「夜のプリキュア」。
今にして、まさにその通りだな、と思います。

だって、防衛部が負けそうになったとき、小さい子供みたいに「頑張れ」って思った。本気でドキドキして、苦しくて、心の底から「負けないで」って願った。
「いや、この流れで主人公サイドが負けるわけないでしょ(笑)」なんて思ってしまう、客観的ですかした大人の自分はそこにはいなかった。

毎週、バトルラヴァーズが最後の一撃を放つ瞬間に浄化されていたのは敵怪人だけじゃなくて、画面の向こうのわたしたちもだったのかもしれません。


疲れて荒みきった心を強烈な画面から繰り出されるくだらない笑いで元気づけて、根底にある大きな愛と忘れかけていたまっすぐな正義が、あたたかいお風呂のように視聴者をやさしく包み込んでくれる。
見終わると、あぁ、彼らがなんだかんだ言いつつ守ってくれてるこの地球で、明日ももう少しだけ頑張ってみようかな…と、不思議と思えてしまう。


美男高校地球防衛部LOVE!、正真正銘看板に偽り無しの「愛と正義の熱湯アニメ」です。

 

この愛すべき神クソアニメを、胸を張って大好きだと言いたい。できればこのまま一生。そう思ってくれる人がたくさんいれば、なんでも叶う気がします。
3期で会える日まで、みんな一緒にラブメイキング!

どうにか生き返りたいメンヘラ喪女の話


姫です。(この名乗り恥ずかしいな)
今回は「地獄育ちのクソダサいオタク喪女がどうにか社会に迎合するためにメイク道具を買おう!と思えるに至るまで」の話をします。実体験がいっぱい入ってて長いし重いから気分悪くなるかも。
人生の立て直しを図りたくて服がダサくてすっぴんの人向けです(?)。


まず、姫は後天的な虚弱体質+ドのつく貧乏片親毒家庭+病気レベルで自尊心がズタズタというキツめの三重苦を抱える人間不信気味のオタク喪女です。一時期はサイコパスと呼ばれていました。ここまで悲しき人間ビンゴ全開けみたいな人はそんなにいないと思うんですけど、いたら一緒に頑張ろ。
自尊心ズタズタだと、自分を良く見せよう!ちゃんと生きよう!みたいな気持ちにきちんとなること自体がそもそもかなり難しい。むしろ自分がそんなことを思うのがおこがましく感じて、怖くなってしまうレベル。
だれにも認めてもらえないゴミのような人生なのにどうして頑張れるっていうんだ……。ってね。

そこからなんとか脱却(しきれてないけど)できたのは「無条件にかわいがってくれる人」と「理性的に褒めてくれる人」の存在でした。
特に前者!なかなかいないです。だいたいはここに入るのが親になるんだけど、経験則わたしみたいになっちゃう人の親っていうのはほとんどがいわゆる「毒親」で、愛に条件があったり気分次第だったりします。
気づいたときにはそりゃもう愕然としましたが、親に愛されるための努力なんて本来は必要ないはずなんですよね。だって親だもん。

わたしの母はわたしが12歳くらいの頃から、親ではなくひとりの女だった。とはいえ家事は家がグチャグチャにならない程度にしてくれるし即席麺とかも買い置きしてくれたので困りはしませんでした。ので、身体的にはたぶんネグレクトじゃないと思います。
問題はここからです。我が家には、そのくらいの時期に盛んに行われるはずの「会話」がまったくなかった。これを精神的なネグレクトと今勝手に定義しました。すごくしっくりきた。
「今日こんなことがあってね、そのとき○○ちゃんが〜〜って言って、」みたいなことめっちゃ言いたいじゃないですか、小学生の頃って。母親がなんかよくわかんないけどうんうん〜って聞いてくれたらそれだけで満足じゃないですか。
わたしの母は仕事から帰る道中〜わたしが眠りにつくまで、ずっと男と通話を続けていたので話を聞くどころか視界に入ると手でシッシッてしてきた。マジで今思い出しても腹立つ

話が逸れましたね。肉体を生かすだけならそりゃカップラーメンと水とシャワーがあればなんだかんだいけちゃいそうですが、人間はわりと高度かつ繊細な精神を持ってるのでそれだけじゃまともに暮らせない。内臓1個壊しちゃったら健康じゃないみたいに、精神壊しちゃったら健康じゃないんです。
先述した「後天的な虚弱体質」というのは、精神からどんどん身体に被害が波及してしまったのが原因です。ごはんはなるべくいっぱい食べるようにしてください。おにぎりひとくちでお腹壊したりするようになると、さらに精神を病んで悪循環だから。

で、そうなったら親にはもう精神面の成長を促進してもらえないので、期待をやめると同時に家族であることを忘れましょう。人との関係とかよりまずいちばんに、自分の心を守ること。周りに親不孝だなんだと言われても、その人たちは立ってる土俵が違うので無視するか黙れビンタを食らわすか、最悪つばでも吐いとけ。愛してくれない血縁者に無条件に優しくしてやる理由なんかないね!ペッ!って。
とはいえ、ずっと愛してもらいたくて必死になってた人であるほど執着は捨てきれないですよね。わたしがこれである程度割り切れるようになっただけで、ほんとはもうちょっといい方法があるのかもしれないです。ベストアンサー募集中。
でもグチャグチャに踏み荒らされた心という大地を自分で慣らしておかないと、このあとなにも咲かせられません。ずっとぬかるみに足をとられて転んでるのはほんとに悲しいし苦しいです。ここが踏ん張り時だなって、ある程度立ち直れた今にして思います。

親じゃなくても「無条件にかわいがってくれる人」はいます。見つけるのは難しいかもしれないけれど、きっとひとりぐらいいます。
わたしの場合それは高校時代の先輩でした。世界ってそんなにひどすぎないな、ギリクソゲー扱いを免れそうなゲームバランスだなと感じられたのも彼女のおかげです。
まあガチガチの人間不信なので相手の言葉を信じるまでが大変でしたが、かわいいかわいいと顔を合わせるたびに甘やかされて写真を撮られたりお菓子を貰ったり頭を撫でられたり抱きしめられたりするうちに、グチャグチャな心の大地に埋まっていた自分という種を見つけられた気がしました。このときようやく「自我の芽生え」というのを感じたように思います。
しかし、ここに永住してはいけないのです。悲しいことに。ずっとそうやって無茶な愛され方をしていると、自尊心が間違った方向にめきめきと成長を遂げて、卑屈さに傲慢さを纏わせた最悪の妖怪に育つからです。1回ぐらいそうやって自信過剰な精神構造を体験してみるのもそんなに悪くないんだけど、元々傷だらけの人をそこの失敗で再びバキバキに折ってしまったら二度と戻れないかもしれない諸刃の剣なので、なるべくやめてください。


さて。ここで妖怪化せずに「自我の種を見つけられた」人に必要なのが先述2番目の「理性的に褒めてくれる人」です。
見つける難易度は最初のより低い!というより、自分の気持ちを見つけて少し視界が晴れた人にはそういう人がきちんと見えるようになる、って感じだと思います。
第一段階を終えたわたしたちはさしずめ、ようやく赤ちゃんか幼稚園児か、というところです。右も左も、これからどんな花を咲かせたらいいのかも、まったくわかりません。
だから試行錯誤を繰り返す過程のそばについてもらって、指南してもらうんです。
わたしの場合は、お化粧が好きな同級生が主にその指南者でいてくれました。
幼少期に自我の芽生えを邪魔されてきた人たちというのは「なにが好き」「どんなものが綺麗・かわいい・かっこいい などと思う」「なにが心地よい」などの一切をうまく表に出せなくなっている(し、自認もうまくできない)ことが多いので、じっくりゆっくり対話を重ねて、それを引き出してくれる存在が必要です。
雑誌を見てトレンドメイクを目で追ってみてもなにがなんだかわからないとか、周りとショッピングに行ってもこの服かわいいよね〜!に対してうまく応えられない、とか。そのへんは孤独なまま戦うには無理があるので、人を付き合わせていいんです。強い人に頼りましょう。
これは極端な実体験ですが、コンビニに入ったら食べられるものがいっぱいあってなにが食べたいのかわからないあまり混乱して昼ごはんだっつってんのにカニカマを1本握りしめてレジへ向かった、なんてことがありました。ここまでなる人はいないと信じたいです。迷ったらおにぎりにしろとあとで友人に怒られました。


やっとここでメイク道具うんぬんの話まで辿り着きました。人生を二段階に分けて振り返ってたんだからそりゃ長いね。
高校生までっていうのは世界が非常に狭いし喪女は派手な子達から目を逸らしがちなんであんまり気づかないんですけど、本格的にバイトでも仕事でも始めてみると、同い年の子がまあきらびやかでかわいい。
現在なんだかんだでフリーターをしているんですが、バイト先の同い年の女の子が自分と同じくらいオタクなのにめちゃくちゃにかわいくて「ヤベーな…………」と初めて真面目な焦りを感じたんです。わたしがぼーっと喪女ツイートしてる数分間で、このメチャカワ同僚は自分をよりよく見せる装備を着々とつけているのだ。そりゃヤベーわ。
それがなんかこんなクソ長いエントリに至るそもそものきっかけです。


で、肝心のメイク道具なんですけど、これを書いてる現在、買ってないんですよ。
じゃあなんで書いたんだよこのエントリ
ってオチじゃなくて…言いたいことがこの先にあるんです。あまりに前置きを長くしすぎて折れるとこだった。

わたしは、自発的に「メイク道具を買おう!」と思えたことにいたく感動して、自分をめちゃくちゃ褒めたかったわけです。ただただ、そのために書いたんです。
今もわたしみたいに苦しんでる人とかが、これを見て少しでも「たったこれだけで浮かれてこんな長文エントリ書いちゃってもいいんだなぁ…」って思ってくれたらいいなって思います。
もう、すんごいちっちゃいことでいっぱい喜んで自分をガンガン褒めていいんです。わたしはコンビニでちゃんと混乱せず昼ごはんを買えたときも相当自分を褒めました。それぐらい些細でいいんです。
これから先も、わたしもちょっとずつ頑張るので、そこのあなたもちょっとずつ頑張ってみませんか。
ていうか今日はもう自分を褒めてください、こんな長い文章読んでくれたあなたはすごいから。神。仏。ウルトラマン。すごい。わたしなら3行で閉じるよ


今度はちゃんとどんな化粧品を買ったかって記事でも書こうと思います。
あとやっぱオタクなので声優現場のレポも書きたいです。
お粗末さまでした。

「キンプリはいいぞ」の意味を知った、キンプリ初見感想

 
KING OF PRISM by PrettyRhythm」を観にいった。
TLでフォロワーが次々とキンプリはいいぞbotにされているのを見て「ヤバいやつだ…近寄らんとこ」とちょっと後ずさっていたのだけど、だんだんその仲間はずれっぷりに深い悲しみを覚えた。なんたって1ミリも話題に入れないのだ。
ええい!わかったよ!観にいってやるさ!
ここはプリリズ初心者として、そして元映画部の意地として「キンプリはいいぞ」ではなく忌憚のない意見をだな…云々…とにかく、こうしてわたしはなかばヤケクソに席をとった。
当日、同じ回のチケットをとったプリズムエリートに「気張らなくていい…君は今日、プリズムショーを見にきたんだ」と謎の励ましを受けた。この時点で恐怖が3割増だった。
今日に向けての予習として速水ヒロの踊る「PRIDE」を見て、TLでわけもわからないままケラケラ笑っていたら「ヒロ様を笑うのは本気で怒るよ?」と静かな牽制をしてきたのも彼女である。
 
いざ上映へ。ここから長々と本編の感想を書き連ねる予定だったが、観終わった瞬間に内容のほとんどが頭からブッ飛んでしまったので予定を変更させてもらう。
わたしに残されたのはものすごい興奮、大粒の涙、身に余る充足感、あとはじわじわとくる多幸感であった。
 
映画館を出たら、身体がふらついてしばらく上手く歩けなかった。すっかり暗くなった新宿の街が、あふれんばかりに輝いて見えた。
わたしはあいにく自転車に乗れないけれど、もし乗れたなら河川敷でETごっこに明け暮れたかった。
それからヒロ様、笑ってすみませんでした。あなたのPRIDEは最高です。黄色いバラ買います。
わたしは間違っていた。プリズムショーに対して格好つけた語彙で冗長な感想をあげつらねる方が間違いなのだ。だから、あえて言わせてほしい。
 
キンプリはいいぞ!
 
(本編の前に1ミリも知らないはずの劇場版プリパラのCMでなぜか涙ぐんだのは内緒です)